ささみのカツレツ

ジェリー
もし、ここにささみとまぐろとカツオがあるとしたら…

アイシス
ささみとまぐろとカツオを食べる

 


 大概の、特に都会で飼われている猫の主食はキャットフードだと思う。うちもメインはドライフードだ。とは言え、それだけのにゃん生と言うのも味気ないので、たまにはそこに肉や魚を加える。特に鶏肉は生で良し、熱して良し、毎日でも良し、なようで、ささみなどを取り出してふと振り向くと、ぴたりと前足を揃え、無邪気と欲を湛えた瞳で忠実に控えている猫の姿を目にすることになる。
 私が鶏肉料理で一番好きなのは「ささみのカツレツ」だ。ささみを肉たたきかスプーンでたたいて5mmぐらいの厚さにのばし、あとは普通の揚げ物の要領で、少なめの油で揚げれば完成。これをチーズ、レタスなどの野菜と、トーストしたイングリッシュマフィンで挟めば素敵なサンドイッチになる。このサンドイッチを青空の下でほおばるのが好きだった。コーンミールが散らばるのも気にせず、時々ビールをぐびっとやりながら。
 パン粉を乾燥パン粉に麺棒を転がして作ったきめ細かなパン粉に換え、オリーブオイルで揚げれば、洋食なカツレツからイタリアンな“Cotoletta di filetto di pollo”へ。このささみに叩いた梅干しと大葉、あるいはチーズとバジルを挟んで揚げればご飯に合うおかずとなり(「男子ごはん」でやってた)、梅干しやチーズを芯にひと口大のささみで包み、それを大葉やバジルでくるりと巻いて揚げればおつまみに(コンビニやスーパーでよく見る)。
 どう作っても美味しいが、手間の割にあっけなく食べ終わってしまうところがちょっと切ない(それが料理ってもんが好きになれない所以である)。