Michael Ball & Alfie Boe

「マイケル・ボール&アルフィー・ボー トゥギャザー・ジャパン・ツアー 2018」
が正式名称になるんだろうか。

映画「レ・ミゼラブル」を観て、おおっこれは舞台も観たいぞと買った「レ・ミゼラブル25周年記念コンサート」。そして知ったのである、アルフィー・ボーという歌手を。

…なんとハリのある誠実な美声だろう!

強くて明瞭、でも少しも力みがない。ジャン・バルジャンの「感謝するふりをした」とのセリフに、いや、そんなことはない、あなたも善人なはず…と言いたくなるよな品格ある声音。
アルフィーの“Bring him home”――
ラミンには強い男の慈しみを、JOJさんには大きな男の優しさを感じたこの歌。
鐘の音…と思った。彼の声には。厳かに鳴り響き、癒しを与え給う聖堂の鐘の音。

なにはともあれ、とうとう本当に来たよ!アルフィー・ボー!
チケット取って、半年待って、遂に行ったよコンサート!

 

はじまりは“Somewhere”
2人はどこだどこだとやきもきしながら聞いていると…出た!ど真ん中から!
YouTubeのちっぽけな動画じゃない、映像じゃない、目の前で2人が歌っているのだ!

双方スーツ姿の様になることと言ったら。
特にアルフィー・ボー、上体が大きいのに足首に向かうにつれシュッと細くなって行き、その足でステージを右へ、左へ、軽やかに跳ねながら駆けていく。

正直、知っている歌は半分もない。でもきっとコンサートの間中、傍から見れば自分はなにか愛おしそうな眼差しで舞台を見つめ、終始幸せそうに微笑んでいた・・・・んじゃないだろうか。そんな歌声であり、そんな時間だったのだ。

舞台中のスクリーンに映し出される映像が次の曲目を告げる。
キャンドルが映し出された瞬間、これはアレだ!と思ったら、案の定、”Music of the night”
わっと沸き立ち、拍手が湧く。
着々と満たしていくような、ふくよかで真っ直ぐな歌声・・・・なんと言うか、こんな信用できそう(?)なファントムは初めてだ。

スクリーンのアフリカの大地に日が昇る――
新たなる予感はらむリズム響けば”He lives in you(ライオンキング)”

白〇が映っただけでそれと解る”James Bond Theme”な映像から”007 Medley”へ。
やっぱり誰もが知ってる映画の歌は観客を大いに沸かす。
ああ、”From Russia with Love”や”Skyfall”が格調高い。

ソロで思い知らされたのがアルフィーのエンターテイナーぶり。
“Keep me in your Heart”で客が立たされ、歌わされ、楽しまされ・・・・
驚いた!
アルフィーさん、舞台から飛び降りると両手を広げ、1階客席通路を一番後ろまで歩き始めたのだ!私の席は1階後ろから三列目だが幸い通路側で・・・・うわあ~アルフィー来た!祝福を!と言うか、さわったらご利益ありそう(何の?)と言う気持ちで、彼のスーツの袖辺りに、ぺた、と触れておいた(おそれ多くて手にはふれられなんだ)。

スクリーンにおなじみのコゼットのイラストが浮かび、照明が三色旗を作り上げる。
“Les Misérables Medley”
おおっ来た!の嬉しさと、そろそろ終わりだな…の名残惜しさよ・・・・
映画で、日本の舞台で、NYの舞台で、と観てきた作品なだけに思い入れは深い。
“Lovely Ladies”や”At The End Of The Day”が入ると、より一層、物語感増す。
まさかお二人のテナルディエが観られるとはなあー(笑)

そして”Bring Him Home”

“One Day More”が高らかに、誇らかに、歌い上げられ、強靭な余韻がドラマティックに途切れを迎える――
ブラボー!!
ブラボー!!

アンコールで”The prayer”

終わるのか?と思いきや、マイケルさんがどこかコソコソという雰囲気で現れ、ややあって舞台中央からフード付き上着にリュックしょった、完全帰り支度姿のアルフィー登場という子芝居あって・・・・アルフィー、クラーク・ケントよろしくバッと上着の胸元はだけると、’Choose Life’と書かれたTシャツが…!“Wham! Medley”!(マイケルもシャツの上からTシャツにお着換え)

楽しいー!楽し過ぎるー!

楽し過ぎて・・・・今年、これ以上楽しいことはあるのだろうかと憂鬱なほどの想いと、ロビーで買ったCD抱えて家路につく私であった。