ザグロス車窓より


 昔、10人ほどのツアーでイランへ行ったことがある。季節は冬。首都テヘランから古都イスファハンへ。イスファハンからシラーズ、キャビール砂漠を抜けてヤズド、ケルマーンへ…延々バスを使っての旅である。
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バールベックの薔薇


 アラブ諸国で唯一砂漠がない国がある。その国には冬になれば相当量の雪が降り、夏には脈々と連なる石灰岩の岩肌が日に白い光をはね返す。アラビア語で白は“ルブナーン”。それがこの国をレバノンと言わしめた所以…と聞く。
 ある年の秋、レバノンへ行った。
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パルミラの日の出


 昔々、シリア砂漠のほぼ中央にナツメヤシの樹海があり、その中にパルミラという都市があった。通過にラクダの足で40日はかかる砂漠である。パルミラはオアシスとして重宝され、隊商が持ち込む商品に関税をふっかけることで富を得た…とか。
 3世紀、パルミラに絶頂期と滅亡をもたらすことになる女王ゼノビアが現れた。知性、教養、野心あふれる浅黒い肌の美女だったという。正確なルックスは謎だが、こういう場合、美女にしておくのがナイスである。
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