ザグロス車窓より

昔、10人ほどのツアーでイランへ行ったことがある。季節は冬。首都テヘランから古都イスファハンへ。イスファハンからシラーズ、キャビール砂漠を抜けてヤズド、ケルマーンへ…延々バスを使っての旅である。

バールベックの薔薇

アラブ諸国で唯一砂漠がない国がある。その国には冬になれば相当量の雪が降り、夏には脈々と連なる石灰岩の岩肌が日に白い光をはね返す。アラビア語で白は“ルブナーン”。それがこの国をレバノンと言わしめた所以…と聞く。 ある年の秋…

パルミラの日の出

昔々、シリア砂漠のほぼ中央にナツメヤシの樹海があり、その中にパルミラという都市があった。通過にラクダの足で40日はかかる砂漠である。パルミラはオアシスとして重宝され、隊商が持ち込む商品に関税をふっかけることで富を得た…と…